[和太鼓と音楽の話・1]

最終更新: 2019年9月3日

「和太鼓って音楽なの?」

「は?」←マジギレ


 BATI-HOLIC の活動を始めて間もない頃、そう聞かれてムキになった事があります。


 俺の和太鼓のベースは郷土芸能です。

 郷土芸能には割と即興の要素があって、個々の技量やセンスを聴き比べるのも魅力の一つです。各地の継承者達は地元の音楽を極めようとするスペシャリスト達で、その自由さや小粋さは、さながらジャズ・ミュージシャンのようでした。


 そんな彼らの、音楽として和太鼓を追求する姿勢に感銘を受けていた俺は「和太鼓は音楽じゃない」みたいな言い方されて腹が立ったのです。BATI-HOLIC もそのようにありたかったから。でも本当は、不安に思っていた事に触れられた気がして、思わずムキになってしまっただけなのです。


 つまり、


 和太鼓は音楽よりも奏者の身体や精神性(併せて ”からだ” と表記する事にします)の方が重要ではないのか。ダイナミックで情熱的な演奏は和太鼓の大きな魅力の一つで、それを可能にする ”からだ” は、確かに美しい。そしてトッププロのステージには、アスリート的な機能美に満ちている。それはショービジネスにおける和太鼓需要の本質が、音楽よりも ”からだ” にある事の証左ではないか。音楽としての和太鼓を追求しても、成功例はないし、厳しいよ?


 そんな不安に囚われていたのです。当時は。


 でも、必要以上に ”からだ” を鍛えようとも思えませんでした。俺は中学生の頃からロックスターに憧れてましたが、ロックスターに健全な ”からだ“ を求めたことなんて一度もなかったからです。イヤホンから聞こえてくる爆音だけが全ての答えであり、彼らの "からだ" は不可欠なものではありませんでした。


 ”からだ” を超えた和太鼓音楽を作りたい。イヤホンから聞きたい和太鼓音楽でなきゃ、ロックに負けてしまう。そんな意識が何となく、ずっとありました。


 でも、グループ全体で具体的に取り組めるようになるまでに8年かかりました。


 遅いwww

 ワロスwwww


つづく

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