[和太鼓と音楽の話・3]

最終更新: 2019年9月3日

 中学生の頃、AEROSMITH「Cryin’」のMVに衝撃を受けて、翌日ソッコーでCD探しに行ったのは良い思い出です。

 高校の修学旅行で行ったバンクーバーで、日本に売ってなかった WHITE ZOMBIE のスコアを全力で探してようやく見つけた時の感動、忘れられません。

 ハードロックとメタルの違いについて考えていた頃、デーモン閣下が「短パンを履いて良いのがハードロック、ダメなのがメタル」と言っていてすごい納得しました。AC/DC はハードロックで IRON MAIDEN はメタルという事です。


 自分らしい音楽を探そうとする行為は、自分の音楽的な体験を遡る作業でした。


 育ちはロックです。和太鼓を学びました。どちらも好きです。じゃあ、それをそのままやろう。そういうテーマで作った公演が2012年1月に開催した「国産ロック」公演でした。

 この公演を境に、俺たちはグループとして「ロック」という言葉を明確に打ち出すようになります。結成8年目にしてようやく、明確な方針が定まったのです。


 「和太鼓でロックを演奏する」


 これがBATI-HOLICのテーマとなりました。それから現在に至るまで「和太鼓でロック」の答え合わせを延々と続けています。ちなみにその後和楽器バンドが出てきて、ものすごい「してやられた感」を味わいました(涙目)。


 俺たちが想定した音楽を届ける対象は、和太鼓に興味がない(聞く機会がほぼない)人々です。そういう人達でも、先入観無しに楽しめる音楽を作りたいと考えました。和太鼓という楽器は全ての人を巻き込む、お祭りの楽器だからです。


 和太鼓に興味をもたない人にも、俺たちの音を届けるにはどうしたら良いか。それは旋律と歌詞の充実ではないか?


 そんな課題がおぼろげに見えてきた頃、九州ツアー中に黒さんが急に「”ごったん”を見に行きたい」と言い出しました。



つづく