中島です。
和太鼓って、デカいですよね。見た目も音も。
世の中にある大抵のものは、大きい方がロマンを感じます。大きいという事はそれだけで魅力的です。だから俺は就職活動の頃「どんな社会人になりたいですか?」と聞かれて「ビッグな大人になりたいです」と答えてました。
アwwホwww恥ずかしいwwww
そういうわけで、和太鼓でも、エレキギターでも、始めた頃というのはデカい音が出せれば満足するものです。大勢でデカい音を出して、その爆音に包まれているだけで幸せでした。音は大きければ大きい程良く、音の大きいやつ程強い。そう考えていた時期がありました。
そして現在、和太鼓はやっぱり音を大きく出せる人が正義だと思ってます。でも、爆音の出し所をきちんと考えられない人は、就活の頃の俺と同レベルのアホアホちゃんです。ビッグの用法を間違える人は、素敵な音楽家にはなれないのです。
では、正しいビッグの用法とはどのようなものでしょうか。
端的に言えば他の楽器を邪魔しない=空気を読むという事です。空気を読むには、音楽の目的とその中における役割を理解しないといけません。まるで組織における会社員のようですが、会社員経験者(1年)の俺が言うので間違いないと思います。演奏者は音楽(会社)に仕え役割を真っ当しながらも自己を表現できるスキルとメンタルが必要です。
謙虚な社会人としてのマナーを身に着けた先に、ようやく和太鼓は本来の、他を圧倒する爆音を発揮する場を与えられます。謙虚さをアピールした時間の分だけ、爆音を出した時にはギャップ効果で好感度も爆上がりです。
ちなみにこれも就活の頃の話ですが、温和そうな人事担当者が営業マン時代に鬼の如く無双していた話を聞いて「やだカッコいい///」とか思ったのもギャップ萌えの一種です。なお入社後に他の上司から聞いた所によると、大分話を盛ってたそうです。そういう汚い大人を信じて入社しちゃうくらいには、俺も純朴でした。
和太鼓は、爆音部分の方が上達しやすいです。爆音の方が、練習してて気持ち良いので当然です。でもいつか必ず、音色を繊細に打ち分ける事が求められます。そんな時のために、どんな準備が必要なのか。
そういう和太鼓の音づくりに関する話を、あまりマニアックにならないように書いてみたいと思います。目標はこのブログを読んだ人が和太鼓に興味を持って、バチ・ホリックの曲もコピーしてみたい!という気分になった頃合いでスコアブックを発売して儲ける事です。和太鼓を通して俺も汚い大人になりました。
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