[外国の話・韓国編-2]

最終更新: 2019年9月3日

 中島です。


 前回の続き。韓国の人々について書きます。


 演奏は何処に行っても盛り上がりました。拍手も歓声もすごく大きかったし、何なら静かな曲でも手拍子が起こって内心マジか!と思った事まであります。韓国の伝統音楽も超絶エネルギッシュだし、パワフルなお客さんが多い印象でした。演奏中に嫌な思いをしたことは、一度もありません。


 演奏以外の時間で、2回ほど日韓関係の難しさを思わされる場面に出会いました。


 1回目は前回のブログでも触れましたがソウル市役所前広場でリハしてた時。何故日本人がここにいるのか?的な事を言ってくる人に会いました。市役所前広場は、それまで日本人がパフォーマンスした事の無い場所だったそうです。昔、相撲の土俵に女性知事が上がって良いか悪いかで揉めた事がありましたが、ひょっとしたらそういう感覚だったのかもしれません。


 2回目は、釜山の日本総領事館で働く韓国人スタッフの方から聞いた話です。彼・彼女達は、時として韓国人同胞から「そんな所で働きやがって」的な目で見られる事があるそうです。どこの国にも尖った愛国心を持った人はいるわけで、やるせない話でした。その話を教えてくれた女性の悩みは、伝統的な韓国式味噌汁(テンジャンチゲ)を息子さんがなかなか好きになってくれない事だそうです。韓国の伝統を愛し守りながら日本の総領事館で働く事は、何の矛盾もないんだなと思いました。


 同様に仕事の時間以外で、2回ほど韓国人の親切さに触れる状況に出会いました。


 1回目はソウルの町中で。

 俺は超の付く方向音痴ですが、一人で外出して帰り道がわからなくなりました。コンビニのお兄さんにホテルのカードを見せて「ここに帰りたい」と言うと「バイト終わって帰る所だし一緒に行こうぜ」と言ってくれて、ホテルまで送ってもらいました。背が高くてマジイケメンでした。思わず部屋番号教えそうになりました。


 2回目は、釜山の地下鉄で。

 結構混んでる車内で立っていると、目の前に座ってるオバちゃんが韓国語で話しかけてきました。どうやら「あなたのそのデカイ荷物を私の膝の上に置いてあげる」と言っているようでした。「大丈夫、ありがとう」「いや遠慮すんなよ」的なやりとりを繰り返してもなお遠慮すると、オバちゃんは飴をくれました。ソウルが東京なら釜山は大阪だそうですが、オバちゃんが飴ちゃんを常備してる所まで一緒だとは驚きでした。親切を諦めないオバちゃんの飴は、みかん味でした。


 韓国での経験を通して「この国の人々は〇〇」みたいな画一的な言い方が嫌いになりました。傾向としてこう、みたいな分析は可能かもしれません。でもだから何?結局、自分の周りにいる人しか自分には関係ないわけです。話の合わない人とは、お互い近づかずに遠くでそれぞれ幸せになれば良いんじゃないかな、と思いました。


 釜山の日本総領事館の韓国人スタッフは「文化交流の継続が政治的問題をいつか解決すると信じている」と言ってました。俺も信じてます。両国の文化に親しんだ若者達が増えて、彼・彼女らが社会の指導的地位を占める年頃になった時、何かが変わってくれると信じています。文化芸術の核心は、とことん煮詰めて濾過してしまえばラブ&ピースしか残らないからです。


 そんなわけで、俺の周りの韓国人は素敵な人ばかりでした。でも一緒に行ったゲーセンのサッカーゲームで、俺をボコボコにして笑ってやがったアイツだけは絶対に許しません。


おわり 次の話

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